[Audio] SHURE MOTIV MV7 レビュー

SHUREのPodcast向けダイナミックマイク、MV7のレビューを書いていこうと思います。

Podcast内でもかなり前(半年ほど前?)に買ったという話をしておりまして、購入レビューではなく長期使用レビューになります。実際に今も引き続きPodcast収録にて使用中です。

前提として、オーディオ機器初心者の視点で書いておりますのでどうぞお手柔らかに。あまり詳しくないけどPCでちょっといいマイク使ってみたいけどどれを選んだら良いかわからない、という方は少しでも参考にしていただければと思います。

前半はマイク選び、後半に開封と使用レビューになっています。

選んだ理由

まずはSHURE MV7を選んだ理由から。

探し始める時点では下記を条件として考えながら探し始めました。

Podcast用途/ダイナミックマイク/オーディオインターフェース内蔵/なるべく買い換えず長く使えるもの

その結果、割と早い段階で下記2つの候補が挙がりました。

SHURE MOTIV MV7 ダイナミックマイク

Blue Yeti X コンデンサーマイク

なぜこれらを選んだのか、最終的にSHURE MV7を選んだかを書いてきたいと思います。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイク

オーディオ機器、特にマイクについて調べたことがある方にはご存知かと思いますが、僕も今回初めて本格的なマイクの購入にあたって初めて知ったことが多かったので簡単に。

大雑把に言うと、音声を電気信号に変換するときの方式の違いです。

コンデンサーマイクは、その名の通り音の振動でキャパシタの片側の電極が振動することによる、キャパシタの容量変化を使用する方式なので、キャパシタをチャージしておくための電源が必要になります

マイク感度は高いので、広域低域問わず繊細で自然な音を録ることができます

イメージとしては、レコーディングスタジオで使われているマイクですね。

ダイナミックマイクは、音の振動によって振動板に取り付けられたコイルが微小に動くことで発生する誘導電流を使用する方式なので、電源を必要としません

構造が単純で振動や衝撃に強く、マイクから離れた余計な音を拾いにくいです。

イメージとしては、ライブで使われているマイクですね。

結論から言うと、どちらが優れているというのはなく、用途に適したものを使用するのが正しいです。

僕はマイクを使い慣れているわけではないので、あまり深いことを考えず、“スタジオではなく普通の部屋で使うので、特に細かい調整など無しでなるべく生活音や外の音を拾ってほしくない”と考えダイナミックマイクを選びました。特性的にマイクから離れた音は拾いづらい=口元に寄せて使う必要があるので、アームとセットで買うことにしました。

オーディオインターフェースについて

こちらもオーディオ機器になれている方には当たり前のことなのですが、一般的なマイクは購入してもそのままPCに接続することはできないです。XLR端子という端子が使われていて物理的に接続できないというのもありますが、理由はそれだけではないです。

なぜなら、マイク単体では電気信号に変換したまでで(アナログ)、それをPCで扱えるようにデジタルに変換してあげる必要があるからです。これを行ってくれるのがいわゆるオーディオインターフェースになります。

マイク以外にもギターやベースなど、音楽機材を持っている方はオーディオインターフェースを買うほうができることが広がって良いと思います。

ところが私はマイク以外に特に接続する機器を持っていないので、それだけのためにオーディオインターフェースを買うのもな…といったところもあり、内蔵型(USB接続タイプ)を選ぶことにしました。

MV7は実はUSB端子もXLR端子も備えており、将来的にオーディオインターフェースを買った際にも使用できるので長く使用できるかも、というのも決め手の一つになりました。

SHUREブランド

実は予算は2万円以内で考えていました。

なので、当初は深く考えず評判も良さそうなBlue Yeti Xで決まりかな、なんて思っていました。

ところがSHUREのPodcast用ダイナミックマイク、MV7を見つけてしまいました。

SHUREといえばマイクにおいてどこの現場でも使われている定番品と言われるSM58(通称ゴッパー)のあのSHUREです。見たことがある方も多いのではないでしょうか。

高品質イヤホンでも有名ですね。私もイヤホンは昔色々調べたことがあったり友人が使っていたりとSHUREのイヤホンは漠然とかっこいいな、と思っていました。

ケーブルを耳の後ろに通す通称”SHURE掛け”でも名前となるくらい有名ですね。

しかもこのMV7、レコーディングでも使われているSM7Bをベースに作られたものだというので、デザインも本格的でかっこいいし使ってみたい!となってしまいました。

(SM7Bは前述の通り、XLR端子なのでオーディオインターフェースが必須になります)

人間単純なものですね。一度これがいいとなってしまうと、これを選ぶために自分を納得させる理由を探し始めてしまいます。

なので、上記はSHUREのマイク使ってみたい、からの買うための理由探しになります!笑

結論ありきでの選定表やシナリオ作りは往々にしてあるものですよね..笑

開封からセッティングまで

さて、長くなってしまいましたが開封に入ります。

まずはパッケージから。

シンプルなパッケージですね。Apple製品のMade forにも対応していて、iPhone/iPadでも使用することができます。

(買うまで知りませんでした)

パッケージ上部を開けたところ。そうです、Podcastの音質を上げるために買ったのです。期待させられますね。

内箱オープン。値段するマイクなので梱包のトレーもしっかりしてますね。

内容物です。本体、MicroB-USB-Cケーブル(3 m)、MicroB-USB-Aケーブル(3 m)、5/8-3/8 変換ネジ(マウント変換用)の4点になります。

ご覧のように、この製品だけではマイクを置くことができないので、今回は安価なマイクアームとセットの商品を島村楽器さんで購入しました。私が買ったあとに書かれたレビュー見るとアームは酷評されてますね。

https://item.rakuten.co.jp/shimamuragakki/mt0103986/

本当はアームも良いものがほしかったのですが、マイクが予算オーバーだったのでイニシャルを抑えるため妥協しました。

マイクアームです。値段相応の作りではあります。マイク付属の変換ネジを噛まして取り付けます。

別々で買えば安く済む、という意見も最もなのですがセット商品である以上、重量/サイズ的にもOKで確実に取り付けられるという意味では私のように詳しくない人間にはありがたいです。最近はアマゾンもひどい商品が並んでいるので変な商品買ってマイクが落下して壊れてしまう、というリスクもありますしね。

予算がある方は間違いなくきちんとしたアームを買うのが良いと思います。モニターアームと同じで値段するものは安定感もあって使いやすいのではないかと思います。

実際に取り付けてみたところです。見た目が本格的で、SHUREのロゴもいい感じですね。

使っていて結構ケーブルがアームに当たる音を拾いがちだったので対策として巻いています。ケーブル巻くのが正しいかは分かりません…

端子は全部で3つ。PCと接続するUSB micro、モニタリング用のイヤホンジャック、XLR端子です。

USBは願わくばtypeCが良かったですが、特に挿抜しないので今の所何も気にならないです。

専用アプリケーション ShurePlus MOTIV

mac/windows共にSHUREから専用のアプリケーションがリリースされており、これがとても便利。

私はmac環境(macOS Monterey)で使用しています。

大きく分けてAuto/Manualが選べるのですが、Autoがとても設定が簡単で優秀なので、Manualはほとんど使っていません。

実際のアプリの画面です。使い始めてからも何度かアップデートがリリースされており、サポートも信頼感があります。

主にマイクの位置が近いか遠いか、音質が暗めか明るめかを選ぶだけでいい感じに調整してくれます。賢いですね。

実際、よくわからずにGainを上げてしまうとダイナミックマイクの弱点であるホワイトノイズが乗ってしまうので、素人にはよしなにやってもらえるAutoモードが助かります。

Manualモードを選ぶとGainやEQ、リミッターやコンプレッサーの設定も可能です。

個人的にはこのウィンドウからも、マイク自体からもMuteにすぐアクセスできるのが嬉しいです。

マイク自体を触ったほうが早いとき、設定画面から切り替えたほうが早いとき、それぞれの場合がありますからね。

実際に使用してみて

まず、マイク接続してモニターイヤホンで聞いてみてびっくりしました。

これ、スタジオ収録レベルの音声じゃん。(素人の感想です)

今までAirpodsやAftershokz Opencommなどで収録していたこともあり、ギャップに驚かされました。専用品はレベルが違いますね。音声がクリアすぎて感動しました。自分の声をこんなにくっきり聞いたことがなかったので若干気持ち悪かったです。笑

また、当初の狙い通り、自分の声以外は入りづらくノイズもほとんど入っていないように思います。

何より、何度も書いていますが特に深く考えたり設定したりせずともいい音声が録れます。

Podcastの編集時にも音の波形からして声だけをきれいに拾えているのがよくわかります。

惜しむべくは特段良い編集ができるわけではないので、もっといいレンダリングができるのでは、と思ってしまうことですね。

Podcast登録の際はmp3に圧縮かけているので、素人目ですがそこでだいぶ音質が損なわれているのではとも感じています。

ただ何にせよ、もとの素材のレベルが上ったので最終的な出力のレベルも上がって大満足です。

また、mac版のLINEで通話する際にも使用するようになったのですが、使い始めたその日に通話相手から、

「今日めっちゃ声きれいに聞こえるけどどうしたの?笑」

と言われました。すぐわかるレベルで違うんですね。

まとめ

この製品に関してはAmazonの商品ページの画像が言いたいことを表してくれています。

“難しい調整はマイクロホンに任せましょう”

そう、この製品は私のように特段オーディオに詳しくないけれど、高音質で録音したい、という人にピッタリなのです。

ネックとしては値段だけだと思います。ただ、この値段でSHUREブランドのクオリティを堪能できるとも考えられます。

私個人の感想としても、値段は高いものの実際に使用してみて納得・大満足ですので、私と同じようなユースケースの方はご検討してみてはいかがでしょうか。

また、私が購入した際にはなかったオプションが増えておりまして、これから購入する方にはおすすめかと思います。私も購入のタイミングでこれがあったらこちらを購入していたと思います。

ManfrottoのPIXI同梱版です。カメラの三脚で有名なメーカーですね。本体のみとほとんど値段が変わらず、高品質な三脚が手に入るのであれば選ばない手はないと思います。

さいごに

気に入って長く使えそうなので、次のステップとしてポップガードの交換やマイクアームの買い替えを考えています。

ポップガードは前述のSM7Bのものが使えるようで、よりブレス音を抑えられると評判が良いようです。

マイクアームはBlueのCompassを考えています。Blueはいつの間にかLogicoolのブランドになっていたのですね。

Amazonでもセット販売されているようで、やはりアームはこれが間違いなさそうですね。

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